個性心理学研究所のウェブサイトには、動物占いの形に成り立つまでの経緯が書かれていました。取り上げつつ、思うことを書き出してみます。
世の中の計算は、十進法、十二進法、六十進法で成り立っているのですね。改めて言われると、あっ、本当だなぁと思います。
例えば、私たちが暮らしの基準にしている時計なんかを見ると、10、12、60のすべてが入っています。言うなればこれは、宇宙の法則とも言えるわけで、これは従うしかない決まりとも言える、と言っています。
ここで考えるのは、人の手の指の数が5+5で10ですので、十進法というのは理解しやすいのですが、十二進法は、どのようにして生まれてきたのか?と確かに思います。
よく見てみると、私たちの生活の中には、12という数字はよく出てくるのですね。
時計に始まり、干支は十二支、一年は12ヶ月。外国の1ダースは12の塊。
例を挙げるといくらでも出てきますが、これは、太陽の周りを木星が一周する周期が12年であるというところからきているそうです。
木星の呼び名として、歳星という言い方があるようです。歳の星なんですね。
ここで、占いとの関わりが出てきます。
例えば、四柱推命とか易経などは、陰陽五行説というものをベースにした、十干十二支が基本になっているとのことです。
ここで、10と12という数字が出て来ましたが、これらの最大公約数は? そう、60が出てくるわけです。
ひとまずこれで、3種類の数字が揃ったということになるでしょうか。
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個性心理学、すなわち動物占い、木星、別名、歳星の太陽の周りを回るしゅの12年ということと、動物占いの12種類とは深い関わりがあったわけですね。
この12という数字に、イメージ心理学の方法を取り入れた上で、動物のキャラクターに当てはめて、最新版ではそれらをさらに分類することで、60種類のキャラクターが誕生したということになります。
ここで、なぜ設定されている動物になったかということですが、これもテキトウな作業だったわけではないようです。
図鑑や動物記を参照することはもちろんやっていたとのことですが、実際に見て観察をすることが大事であったことから、なんと、毎日毎日というくらい、一日中動物園へ行っては動物の観察を続けたそうです。
見ておきたい動物がいない場合も多く、全国津々浦々、動物園めぐりをして回ったとか。
そしてようやく、動物の生態と、人の性格、個性を結びつけるイメージが出来上がり、現代版の四柱推命とも言えそうな、動物占いが発表される運びとなったのです。
シンプルかつ親しみやすい動物占いなんですが、やはりそれの体系作りには、なかなかの労力がかかってきていたようですね。