以前の記事で、個性心理学、動物占いが体系化されてきた経緯、そしてそれが、携帯電話の普及によって、世間に広く知られることになったことを書きました。
実際に、2001年に、個性心理学のウェブコンテンツが、NTTドコモの、今は懐かしiモードのグランプリに輝くことになるなど、この時期に第一次動物占いブームがやってきたわけです。
私もこの時期に一度やってもらった記憶があります。もう10年以上前なんですね。でも、自分が何の動物だったかちゃんと覚えていましたので、忘れん坊の私にしてみても、わりと印象深かったんだろうと思います。
動物占い、個性心理学の内容もさることながら、それを取り巻く環境にも恵まれたことも、偶然の出来事なんだろうかと思ってしまう感じがありますが、2001年当時、携帯電話用のコンテンツとしての制約で、限られた大きさの画面の中に、印象の残るイラストが描かれれることが必要になったところに、著名な漫画家、イラストレーターに出会ったということです。
その後のアプリや本など、いろいろな場面において、動物キャラクターの絵が統一されることになり、これも、動物占い、個性心理学が浸透していく大きな一助になったことは間違いなさそうです。
ちなみに、タッグを組んだ漫画家さんは、落ち着きのあるペガサスであるそうです。
かつての第一回目のブームのときには、動物占いとして名前が流行ったのですが、最新版のものでは、海外にも広く知れ渡ったことを受ける意味もあり、charanavi(キャラナビ)で統一されているようです。
それに合わせる形で、日本でも、動物キャラナビ、という言い方がだんだんと広まってきているとのことです。
個性心理学による60種類の動物に、人間の個性、性格を当てはめたこの動物占い、まさに現代に適した形の、四柱推命アレンジバージョンと言ってもよいのではないでしょうか。
この60種類のキャラクター、動物の種類としては12分類なんですが、その中に架空生き物の、ペガサスがいます。さすがに、創始者の弦本氏も、ペガサスを動物園で見たわけではないでしょう笑。
これを選んだ理由として、ペガサスと言えども、基本的には馬、サラブレッドという意図で、しかも羽が生えているということで、自由をこよなく愛するという個性の象徴として、上手いこと表現できた形になっているのです。
この動物たちを当てはめる作業には、かなりの時間を費やしたとのことですが、できるだけマイナスのイメージが想起されるような動物は入れないようにしたということです。なぜならば、個性心理学、その原点は、長所を伸ばしていくこと、長所進展法であるからだったのです。
そして、21世紀になった途端に携帯電話が世間一般に広まる勢いも相まって、モバイル用の動物占いのコンテンツが話題になり、動物占い、個性心理学が注目を集めることになったわけです。
動物占いそのものが魅力的であったことは間違いないと思いますが、個々人が携帯電話を持つようになったという、インフラ的な要素も、個性心理学、動物占いを世に知らしめる大きなきっかけになったんですね。